バーキン買取で一番おすすめは?ブランド買取店25社で実際に査定してみた!
バーキンを買取に出すならどこに売るのが一番良いのか?
バーキンの買取で評判の買取会社を中心に、ブランド買取店25社にバーキンを実際査定に出してみました。
各社の査定結果をもとに、一番おすすめの会社はどこだったかをご紹介します。また、それを踏まえて調査したバーキンの査定のポイントや、より高く買取してもらうためのコツについてもまとめています。
バーキンの買取について
バーキンは言わずと知れたエルメスの看板商品で、1984年に発表されて以来ずっと、女性の憧れとなってきました。(参考:バッグ《バーキン》‐エルメス公式サイト)
購入したくても正規店で買うのはなかなか難しく、ブランドバッグの中でも特に中古需要が高く、高い金額で買取してもらえるバッグです。
買取相場は新品か中古か、人気の色やサイズかなどでも大きく左右されますが、状態の良いものであれば100万円以上で売ることも夢ではありません。
高く売れるとはいえ、傷がついてしまったり、製造年が古くなってしまうとどうしても新しいものよりは安くなってしまったりもするので、高価買取のための条件を把握しておくことも重要となります。
サイズや色などによって買取価格が変わる
バーキンは、サイズや色や素材などの組み合わせが無数にあり、バリエーションが豊富です。
正規店の定価はサイズと素材によって分けられているものの、そこまで大きく差はないです。しかし中古市場では、人気のバーキンと人気の低いバーキンでは、100万円以上差がある値段で売られていることがあります。
人気や需要の高いバーキンは定価以上の高い金額で売れることもありますが、状態以外の本体の条件によって、一点一点買取価格が大きく異なるのも特徴です。
最低でも50万円以上で売れる
バーキンの買取価格は、製造年が新しく新品や未使用のままのものであれば、定価以上で売ることもできますが、中古のものであれば、傷み具合や製造年、色や革素材・サイズにもよるのですが、最低50万円から、最大200万円ほどになります。
クロコダイルやオーストリッチ、リザードなど、もともとの定価も高い希少なエキゾチックレザーのものは、最低100万円~500万円以上の高い金額で売ることもできます。
お店による買取価格の差もかなりあるので、バーキンの専門知識に長けた買取店を選ぶことも重要となってきます。
色や素材、サイズごとの詳しい買取相場はこちらの記事を参考にしてください。↓
[PR]バーキン買取のおすすめ業者
<各社の査定結果の比較は下記にまとめていますが、実際に査定に出した中で、一番おすすめだったのはこちらの会社です↓
ファーストクラス
ファーストクラスはエルメスの高価買取に力を入れている買取会社で、バーキンの買取では一番高い金額を出してくれ、一番おすすめの会社です。ものによっては他社より20万円も高い金額を出してくれましたし、査定の対応もどこよりも丁寧な印象で好感が持てました。
首都圏は出張査定、それ以外は宅配査定で対応してくれて、どちらもすべて無料で査定をおこなってくれます。
個人的に出張査定自体そこまで慣れていませんでしたが、自宅に来てくれるのはとても便利ですし、査定も高かったので信頼度が高いです。
バーキン買取会社の比較
バーキンの買取を行なっている「ブランド買取店25社」に実際にバーキンを査定に出してみて、その買取価格を比較しました。※一部はLINE査定の結果を掲載しています。
金額は過去のデータのため、現在の買取価格は各社に問い合わせください。今は相場もかなり上昇しているため、この頃よりも高い買取価格となると思います。
バーキン30(トゴ、トレンチ、中古美品)の各社の査定価格
会社名 | 査定価格 |
---|---|
ファーストクラス | 110万円 |
ブランド楽市 | 90万円 |
銀座ショーマ | 90万円 |
おたからや | 90万円 |
買取エージェント | 90万円 |
チケット大黒屋 | 85万円 |
KAIUL | 85万円 |
ブランドオフ | 60〜85万円 |
ギャラリーレア | 80万円 |
JEWEL CAFE | 80万円 |
YOCHIKA | 85〜90万円 |
MARUKA | 60〜85万円 |
コメ兵 | 75万円 |
質屋大黒屋 | 70万円 |
銀座パリス | 70万円 |
リファスタ | 70〜80万円 |
エコリング | 60〜80万円 |
なんぼや | 75万円 |
ブランドピース | 60〜70万円 |
ロデオドライブ | 60〜70万円 |
RINKAN | 50〜70万円 |
retro | 55〜65万円 |
銀蔵 | 50〜60万円 |
RECLO | 30〜45万円 |
バイセル | 45万円 |
バーキン25(スイフト、ローズアザレ、中古美品)の各社の査定価格
会社名 | 査定価格 |
---|---|
ファーストクラス | 88万円 |
おたからや | 85万円 |
銀座ショーマ | 80〜85万円 |
ブランドピース | 75万円 |
質大黒屋 | 80万円 |
JEWEL CAFE | 85万円 |
チケット大黒屋 | 75万円 |
KAIUL | 80万円 |
ギャラリーレア | 70〜80万円 |
なんぼや | 64万円 |
買取エージェント | 60万円 |
YOCHIKA | 〜80万円 |
ブランドオフ | 55〜80万円 |
MARUKA | 65万円 |
ブランド楽市 | 75万円 |
バイセル | 50〜60万円 |
retro | 60〜70万円 |
コメ兵 | 50〜70万円 |
ロデオドライブ | 〜65万円 |
銀座パリス | 50万円 |
エコリング | 45〜50万円 |
RINKAN | 40〜50万円 |
銀蔵 | 40〜50万円 |
RECLO | 30〜45万円 |
リファスタ | 30〜40万円 |
各社のバーキン買取査定レビュー
各社のバーキンの査定をしてもらったときの様子を簡単にまとめておきます。
コメ兵
コメ兵はLINE査定ができたので、まずバーキンの写真を撮ってLINEで送りました。数十分で返事が来て、バーキン30はLINE査定だと〜80万円、バーキン25は50~70万円という結果。実際お店(銀座店)での店頭査定をお願いしたところ、バーキン30は75万円でした。
お店での査定は予約なしで大丈夫で、バーキンを持って行き、買取カウンターで鑑定士さんに鑑定してもらいます。
鑑定士さんは、白い手袋をしてバーキンを隅々まで確認した後、パソコンで何かを調べてから査定額を伝えてくれました。かかった時間は10分もかからないくらいだったと思います。
LINEはあくまで事前の概算で、新品だった時のMaxの金額なんだと思います。その後の他の買取店でも、LINE査定より実査定の方が高いということはまずありませんでした。
チケット大黒屋
こちらもLINE査定の後、銀座和光前店へ。出張査定をお願いできればしたかったのですが、基本は店頭と宅配が中心になっているようで、出張可能な日が直近でなく、難しいようでした。
銀座和光前店の買取コーナーは個別ブースになっていて、木目調の内装で落ち着いた雰囲気でした。
土曜朝だったこともあり、他にお客さんはいなくてすぐ査定してもらえて、こちらも10分かからずすぐに結果が出て、バーキン30は85万円、バーキン25は75万円とのことでした。LINE査定ではバーキン30が90~100万円、バーキン25が80~90万円だったので、やはりLINE査定より実査定の金額は低かったです。
他のお店にも行ってみると話したところ、他が高ければまた相談して下さいとは言われたものの、しつこく引き止められることはなかったです。
銀座ショーマ
銀座ショーマもLINE査定後、銀座本店に行って店頭での査定をお願いしてきました。
銀座まで出なくてはいけないとはいえ、お店の中が一面、バーキンやケリーなどのショーウィンドウになっていて、クロコのものもたくさんあり、待っている間も目の保養が出来て楽しかったです笑
バーキン30は90万円、バーキン25は85万円の査定でしたが、バーキン25は春夏になるとピンク系の人気が上がるので、春夏に売れば90万円近くになると思うとのこと。
今すぐに売るように言われるのではなく、より高く売れる時期をアドバイスして下さって好印象でした!待っている間も紙パックのお茶を出してくださったり、接客も親切で良かったです。
おたからや
おたからやでは出張査定をお願いできました。店舗買取が中心のところではなかなか出張査定がお願いできなかったのですが、筆者の自宅が横浜市内で、おたからやは横浜が本社にあるため、出張しやすかったようです。
自宅に来ていただいて商品を見ていただき、バーキン30が90万円、バーキン25が85万円の結果でした。他にも査定を頼んでいることを話すと、「どこも同じような金額になると思いますよ」と苦笑いされてしまいましたが、実際やってみたら会社によってけっこうな価格差があるというのが正直なところです。
ファーストクラス
出張買取をメインにされている会社だけあって、出張の予約が非常にスムーズ。予約フォームで予約する時に、あらかじめ空き状況が確認できたのが個人的にすごく良かったです。ファーストクラスさんではLINE査定を行っていませんでしたが、予約確認の電話のときに商品の概要を伝えると、だいたいの目安の査定価格を教えてもらうことはできました。(※現在はLINE査定も受け付けているようです)
翌日にすぐ予約がとれて、自宅まで来て査定していただき、バーキン30が110万円、バーキン25が88万円と一番高い査定価格でした。銀座ショーマと同じように、今はちょうど相場が下がっているんだということも教えてくれたのも良かったです。
20代の査定士さんでしたが、査定には慣れていらっしゃる様子で、分かりやすく説明して頂いたり、真摯な対応をしていただいて、査定金額以外の接客も好印象でした。
その他の買取店
上記以外の買取店は、LINE査定での査定価格がファーストクラスや銀座ショーマより明らかに低かったので、実査定は省略しました。
査定に出してみた結果まとめ
バーキン25もバーキン30も、どちらもファーストクラスが一番高く、特にバーキン30の方は他のところより20万円近くも高かったです。
ファーストクラスは店舗を持たず出張・宅配買取のみに特化している会社で、店舗の家賃や人件費、広告費などの経費をおさえてその分買取価格に還元してくださっているそう。
その分他社より高く買い取ってくださいますし、価格の高さだけでなく、接客対応もすごく感じが良くて安心して査定を受けられて、とても良かったです。
バーキンの査定ポイント
バーキンを査定するときに、どんなポイントが見られているかをまとめました。
査定ポイントは主に、
- 状態
- 製造年
- 素材
- 色
- サイズ
- 金具の色
- 付属品の有無
の7つです。
状態
バーキンの査定で一番大事なのが状態の査定で、角擦れや傷、色褪せなどがないか厳しくチェックされます。使用感がなく、綺麗なものほど高額で買い取ってもらえます。
「角擦れ」は10万以上、ひどいときには数十万円以上、金具の傷・黒ずみ・雨ジミ・色あせはそれぞれ10万円くらいマイナスされます。
角擦れ
バッグの底の四隅は擦れ傷がつきやすく、必ずチェックされるポイントです。
革表面の傷
角擦れ以外にも、バッグの表面の傷は目立ちやすく、買取価格に大きく影響します。特に、スムース素材は傷が目立ちやすいので注意が必要です。
内側の押し傷、汚れ
バッグの内側の傷や汚れては目立ちにくいですが、こちらもしっかりチェックされます。入れた荷物でついた押し傷や、ペンを入れてついてしまった汚れなどが減点の対象になります。
コバ割れ
革の断面部分はコバと呼ばれ、下処理をして顔料を塗る「コバ塗り」がされていますが、このコバ塗り部分も割れたり剥がれたりしやすいので注意が必要です。
金具やカデナの傷
クロア部分の金具や、カデナについた細かい傷も査定時にチェックされるポイントです。金具の裏側もしっかり確認されます。
ハンドル部分の黒ずみ
ハンドル部分に皮脂や汚れがついた「黒ずみ」は大きなマイナスポイントになります。軽い汚れはしみつく前に柔らかい乾いた布でふき取るようにしておくと多少防ぐことができます。
鋲の磨耗、傷
底についた鋲の磨耗や傷も減点の対象になります。気にしないで傷つけてしまいがちな部分なので要注意です。
シワ、型崩れ
やわらかい革はとくに型崩れしたり、跡がつきやすいです。
無理に曲げたりせず、なるべく形を保って保管するようにしましょう。使わない時はあんこを詰めておくとなお型崩れしにくいです。
色褪せ
明るい色は特に、色褪せしやすいです。
紫外線でも褪せるので日の当たらない風通しのよいところで保管するようにしましょう。
シミ、汚れ
雨に濡らして雨染みを作ってしまったり、汚れがしみついてしまうと大きな減点ポイントになります。
万が一雨に濡れてしまった場合は、すぐに柔らかい布でふきとり、乾かすようにしましょう。
臭い
タバコ、カビ、香水などの臭いがしみついていると減点の対象になります。
風通しが良く臭いのしない場所に置いておき、少しでも臭いがとれるようにするとよいです。
(未使用品の場合)保護シールの有無
未使用のままで売りたい場合、金具に貼ってある保護シールを剥がしてしまうとそれだけでマイナスになってしまうので、シールも剥がさないようにしましょう。
製造年
バーキンは古いものでもそれなりの値段で売れるのは事実ですが、やはり新しいものほど価格が高くなります。
売るのが早いほど高価買取が期待できるので、使わないでとっておくだけのバーキンがあるならば、早く売りに出した方が絶対によいです。
バッグ本体のシリアル刻印で製造年が判別できるためごまかしも効かない項目です。
素材
牛革素材の中でも、トゴやトリヨンクレマンス(スタンダードな自然の型押し素材)、ヴォーエプソン(プレス加工をした型押し素材)は丈夫で傷がつきにくいので人気があり、価格が高くなりやすいです。
反対にヴォースイフト(スムースな質感の素材)や、ヤギ革のコロマンデル(ほどよい柔らかさ・目の大きさの型押し素材)、シェブルミゾル(きめが細かい型押し素材)などは傷が目立ちやすかったりするため、価格はつきづらいです。
また、現在は廃盤となっている「アルデンヌ」「クシュベル」「フィヨルド」「ボックスカーフ」なども、古さもあり中古需要が下がるようで、買取価格が安めです。
クロコダイル(ワニ革)のニロティカス・アリゲーター・ポロサス、オーストリッチ(ダチョウ皮)、リザード(トカゲ皮)は、高級素材なので通常のレザー素材よりも価格が高くなります。
ただし、近年はオーストリッチは人気が低く、リザードとクロコは人気が高いため、高級素材の中でも差があります。(詳しくは後の「バーキン買取のQ&A」で説明します)
色
季節や流行りに左右されない、「ブラック」「エトゥープ」「ゴールド」「クレ」など、ベーシックカラーの価格が高くなります。
普段使いやビジネス用でも使いやすく、また、初めてバーキンを買う人に選ばれやすい色なので、安定した需要があるからです。
ブルーやグリーンやレッドなど、季節感のある色や好みが分かれる色、服との合わせ方が難しい色は査定価格が低くなります。ただし、その中でもピンク系「ローズサクラ」「モーヴシルベストル」などは人気色で、高い買取価格が期待できるものもあります。
サイズ
25cm・30cm・35cm・40cm・45cm・50cmの6種類があります。
女性のサイズにあった25cm・30cm(バーキン25、バーキン30)が持ちやすく、使いやすいことから人気があり、買取価格も高くなります。特にバーキン25の相場はかなり高騰しているため、中古でも定価以上の査定がつくことが多いです。
35cmになると女性が持つにはやや大型で人気が下がります。
40cm~50cm(バーキン40・バーキン45・バーキン50)のものは、一部メンズ需要が高く、ブラックやネイビーなどは人気が高いものの、基本的には普段使いに向かないので需要が少なく、価格も低めになります。
金具の色
バーキンの金具はゴールドとシルバーがありますが、ゴールドの方が人気で、シルバーよりも5万円前後買取価格が高くなります。
また、数は少ないですが、ローズゴールドやシャンパンゴールド金具のバーキンも作られていて、これらは希少なため買取価格はさらに高くなりますが、そこまで大きく金額に影響するほどのポイントではないです。
付属品の有無
購入時についてくる付属品があるかないかも買取価格に影響します。
カデナ・鍵(2本)
カデナとは、クロア(バッグについているベルトの金属の留め具)についている南京錠のことで、鍵2本とセットになっています。本体とセットの付属品なので、ついていないと5万円~10万円のマイナスになってしまいます。
クロシェット
バッグの持ち手と同じ素材でできた紐状の鍵入れで、カデナの鍵を入れて持ち手にぶら下げてあります。カデナと同じく、本体とセットの付属品なので、ついていないと5万円~10万円のマイナスになります。
箱、保存袋
バーキンの場合、エルメスオレンジの箱のほか、保存袋が大小1枚ずつついています。
新品の場合は10万円(箱や保存袋がないことで未使用新品ではなく、中古美品に分類されるため)、中古品の場合でも1万円以上差がつくこともあります。
その他の付属品
そのほかにも、レインカバー・金属部分についている透明シール・タグ・リボン・紙袋があります。
「新品」扱いの場合を見てみると、
- 全部そろわないと新品にならない
- リボンと紙袋は必要ない
- レインカバーは必要ない
- 全部なくても問題ない
など、お店によって対応は違います。
新品の場合、透明シールがないことでマイナス10万円になってしまうこともあります。
「中古品」扱いの場合は、カデナ(南京錠と鍵2本)とクロシェットさえあれば、他の付属品がなくても大きな影響はありません。
タグも、中古品の場合はなくても問題ないですが、バッグの情報が載っているので、切り取ったとしても箱の中に入れて保存しておくことをおすすめします。(タグは年代によってない場合もあります)
バーキンを高く売るコツ
高く売るために気をつけることは、
- 丁寧な取り扱いを心がける
- 汚れ・ホコリなどはできるだけ落とす
- 型崩れは直しておく
- 付属品は一緒に持ち込む
- なるべく早く持ち込む(特に新品)
- 季節感のある色のものは、需要のある時期に売る
- バーキンの買取に強い買取店に売る
の7つです。
丁寧な取り扱いを心がける
状態のところでも触れましたが、「傷」「汚れ」「色あせ」などはマイナスポイントになってしまいます。
持ち手に汗がついてしまうかもしれないし、床に置いたとき底についている金具に傷がついてしまうかもしれません。
持ち手にはスカーフを巻いて使う、床など傷がつきそうなところには置かないなど、できるだけ傷がつかないよう扱ってください。
カビや色あせも避けたいので、保管するときは日陰で乾燥させてから、日の当たらない場所で保管してください。
汚れ・ホコリなどはできるだけ落とす
できるだけ綺麗な状態にしておくと、査定の心象が良くなります。
落とす、と言っても市販のクリーナーなどでお掃除するのは危険なので、柔らかい布でやさしく拭いて、ホコリをはたくくらいのやさしいお掃除をしてみてください。
意外と盲点なのはニオイです。たばこや香水などのニオイがついていてもマイナスポイントになってしまうので、バッグを開けて陰干しして、できるだけ取っておくのもおすすめです。
型崩れは直しておく
トリヨンクレマンスやトゴのような柔らかい素材のものはどうしても、型崩れしやすくなります。
日頃から物を詰め込みすぎないようにしたり、形を整えて保管するようにしたりするのも大事ですが、買取に出す前は特に、なるべく購入時の形に近づくよう、詰め物をして置いておいたり、形を整えておくのも手です。
付属品は一緒に持ち込む
付属品があるかどうかで査定価格が大きく変わってきます。
新品で売るなら、すべての付属品がそろっていた方がいいし、中古品でもあるかないかでいうと、あったほうが無難です。
カデナとクロシェットは必ず必要で、できれば箱や保存袋、レインカバーもそろえておくと、5,000円〜1万円前後買取価格が高くなったりします。買取査定においては、つっこみどころを少しでも減らすことも重要です。
なるべく早く持ち込む(特に新品)
バーキンには、製造された年を証明するための「刻印」があります。(刻印については後で説明します)
刻印は査定のときに必ずチェックされるポイントで、箱から出さずに保管しておいたバッグでも、さらに新しい年度のものが出てしまうと、「新品」ではなくいわゆる「型落ち」の「未使用」扱いになります。新品と未使用では5万円~10万円、ものによっては30万くらいの差が出てしまいます。
新品は、さらに新しいものが出る前に売るようにしましょう。
中古品のものも、毎年新しい刻印のものが出回るようになるごとに、古い刻印のものは値段が低くなってしまいます。
売ろうと思ったら、できるだけ早く売りに出すことが大切です。
季節感のある色のものは、需要のある時期に売る
バーキンは色によって、明るいピンクなどカラフルなものは春夏に人気だったり、シックな色のものは秋冬に需要が高くなったりします。その時期に需要が高いものほど高く売れるので、シーズンにあわせて買取に出せると良いでしょう。
ただ、前項で書いたように、製造年が古くなってしまうとその分価格が下がるので、シーズンを待つと年をまたいでしまう場合は、先に売るのをおすすめします。
最近はそこまでシーズンに関係なく、バーキン全体の需要が高いため、この項目はもっとも重要度が低いです。
バーキンの買取に強い買取店に売る
バーキン買取会社の比較でもみたように、同じブランド買取会社の査定を受けても、かなりの査定金額の差があります。低いところと高いところを比べたら、倍以上の差がついていたりもして、買取会社選びが本当に大事だと思い知らされました。
買取会社さんがブランド品を買取してどうするかというと、必要なリペア等をした上で、中古のバーキンがほしい人に売るわけですが、その時に、中古のバーキンを売るための販路をきちんと持っているかや、そのバッグの値打ちを正確に査定できるか(自信がないと、利益が確実に出せるように安めに査定してしまうのだと思います)がとても重要だと感じました。
バーキンの相場は他のブランド品と比較して、相場の値動きも激しいため、そういった情報をたくさん持ってるなども大事です。普段からバーキンをたくさん査定しているお店が理想です。
バーキンの買取に限っては、店舗数が多い大手買取店よりも、比較的小規模でバーキンやケリーといった高額品をより専門に取り扱いしているお店の方が、査定が高い印象でした。
バーキン買取についてのよくある質問
バーキンを売却する上で疑問に思うことをまとめてみました。私も最初はわからないことだらけでしたが、実際にたくさんの店舗で査定に出したり、査定していただいた方に聞いたりして、わかったことをご紹介します。
定価以上で売ることはできるの?
定価以上で売ることができるバーキンは主に人気の高いバーキンです。
サイズが小型のバーキン、色が定番色のバーキンであれば、買った金額より高く売ることもできます。最大で定価を100万円以上、上回る場合もあります。
最近は定価も上昇し、相場が高騰しているため、バーキン25やバーキン30であれば、中古品でも定価を超えることも多いようです。個人的には定価が安かった10年前くらいに買った、状態の良い中古バーキンなどが一番売った時にお得に感じる気がします。
希少素材は高く売れるの?
希少価値の高い、クロコダイルやアリゲーター(ワニ革)、リザード(トカゲ革)、オーストリッチ(ダチョウ皮)と、この後説明するパーソナルオーダー品にはプレミアムがついてるものもあります。
ただし希少素材は定価が高いため、定価より高く売ることは難しいです。
素材 | 査定価格例 |
---|---|
ニロティカス | 220万~454万円 |
アリゲーター | 181万~351万円 |
ポロサス | 220万~450万円 |
オーストリッチ | 90万~236万円 |
リザード | 180万~330万円 |
クロコダイル(三種)に関しては、現在定価が最低700万円くらいになっているので、かなりマイナスとなってしまうことが多いです。売値は高いですけど、買取価格はそこまで高くないです。オーストリッチも同様です。
唯一リザードのバーキンは、希少素材の中でも定価が一番安いにも関わらず、買取相場はオーストリッチよりも高く、人気モデルであれば定価以上で売れることがあります。ただリザードのバーキン自体、極めて数が少ないため、持っている方はラッキーです。
どの色が高く売れるの?
基本的には「ブラック」「エトゥープ」「ゴールド」など定番の人気色は高値で取引されます。定番色以外には、登場から2年以内くらい新色なども高値がつきやすいです。具体的な買取相場はこちらをご覧ください。
パーソナルオーダー品の買取価格はどうなる?
パーソナルオーダー品はスペシャルオーダー品とも呼ばれていて、素材、色、金具などを自分で選んで作ってもらう、この世に一つしかないオリジナルのバーキンです。
ごくごく限られた人にしかオーダーできない商品なので、人とかぶらないスペシャルなバーキンがほしい!という需要は高く、オーダー品でありながら高い価格で買取してもらえます。パーソナルオーダー品には中央の「HERMES PARIS」刻印の横に、馬蹄マークの刻印が押されています。
人気の色や素材であるほど金額は高くなりますが、既製品よりもさらに組み合わせが無数にあり、買取価格の差も大きいです。またオーダー品でもイニシャルが入っていたりするとその分査定が下がる場合もあります。
刻印ってどんなもの?
バーキンの革製品に職人が押し入れる印で、製造年を表すアルファベットとシリアルナンバーが刻印されています。
2016年のX刻印まで、製造年の刻印はクロア(ベルトの金具の部分)の裏に押されていましたが、2017年のA刻印からバッグの内側の、正面から見て左側の上の方に押されるようになりました。
それ以外にも希少素材のバーキンにのみ、中央HERMES PARISの刻印の横に素材を示す刻印が押されます。製造年を表す刻印
アルファベットだけのものと、アルファベットを○や□で囲んだものがあります。詳しくはこちらの表をご覧ください。
製造年 | 刻印 |
---|---|
1984年 | ○N |
1985年 | ○O |
1986年 | ○P |
1987年 | ○Q |
1988年 | ○R |
1989年 | ○S |
1990年 | ○T |
1991年 | ○U |
1992年 | ○V |
1993年 | ○W |
1994年 | ○X |
1995年 | ○Y |
1996年 | ○Z |
1997年 | □A |
1998年 | □B |
1999年 | □C |
2000年 | □D |
2001年 | □E |
2002年 | □F |
2003年 | □G |
2004年 | □H |
2005年 | □I |
2006年 | □J |
2007年 | □K |
2008年 | □L |
2009年 | □M |
2010年 | □N |
2011年 | □O |
2012年 | □P |
2013年 | □Q |
2014年 | □R |
2015年 | T |
2016年 | X |
2017年 | A |
2018年 | C |
2019年 | D |
2020年 | Y |
2021年 | Z |
2022年 | U |
2023年 | B |
素材刻印
素材を示す刻印は「クロコダイル」「リザード」のバーキンだけに押されています。特にクロコダイルは見た目でどの素材か判断するのが難しいですが、刻印を見るとわかります。
素材 | 刻印 |
---|---|
ニロティカス | ・・ |
アリゲーター | □ |
ポロサス | ^ |
リザード | - |
リザードナチュラ | = |
そのほかにも、パーソナルオーダー品にはU字型の「馬蹄」、ソルド品(アウトレット品)には「S」、エルメス関係者向けに作られた製品には「★」の刻印があります。
まとめ
手に入れるのが難しく、中古でも欲しいと思っている人が多いバーキンは、買取店でも思わぬ高値で売れるバッグです。
サイズや色のバリエーションも豊富なため、人気の組み合わせかどうかも買取価格に大きく関わってきます。
買う時には売値を考える人は少ないと思いますが、定番のバーキンなどは年々相場も上昇してきていて、資産価値が高いとも言われます。
どんなに古いものでも高価買取をしてもらえますが、新作が出るたび、製造年が古いものは査定価格が安くなってしまったり、今回ご紹介したように買取店によって査定価格に大きな差があるのも事実です。
手放そうと思った場合は、できるだけ早く、なるべく綺麗な状態で、高価買取が期待できる専門店に買取をしてもらうのがおすすめです。